2021年11月10日(水)

ボタンのマンホール

福島県須賀川市栄町 / 塚田 須賀川駅周辺

マンホール

須賀川を代表する観光名所は牡丹園、…であるらしい。

「らしい」と言うのは、今回訪問するまで、申し訳ないことながら牡丹園はおろか須賀川そのものをわたしは知らなかったからだ。

「須賀川牡丹園」は、250年以上前の明和3年(1766)に根皮を薬用とするためにボタンの栽培を始めたという、由緒ある牡丹園だ。明治になって鑑賞用の牡丹園となり、明治36年(1903)にはその字地名が「牡丹園」になった。昭和7年(1932)には牡丹園としては全国で初めて国の名勝として指定を受けたという。

当然、市の花は「ぼたん」。須賀川駅のステンドグラスや、マンホールの蓋にも大輪のボタンが花を咲かせている。

今は花の時期ではないが、毎年11月の第3土曜日にはボタンの古木や枯木を供養のために焼く「牡丹焚火」が行われ、俳句の冬の季語になっているそうだ。