ボータン
福島県須賀川市
須賀川市のマスコットキャラクター「ボータン」は、420年以上の伝統を誇る火祭り「松明あかし」の松明の火の粉が観光名所の一つである「牡丹園」の牡丹の花びらに降り掛かって生まれた、炎と花を司る妖精なのだそうだ。
ボーっと燃えるボタン、ということかな。
祭りで使われる松明(たいまつ)は、聖火ランナーが掲げるトーチのようなものではなく、長さ10m・重さ3tという巨大な柱で、竹とカヤを束ね縫い合わせたござで巻いて作られる。例年なら30本近い柱が林立し、紅蓮の炎が夜空を焦がす勇壮な祭りだが、昨年はコロナ禍の折から「伝統行事の継承」を目的とした最小限の範囲で松明は1本だけとし、関係者のみで行われた。
市街地の中心部を貫く松明通りでは、その松明をイメージした縦長の街路灯が沿道を照らしている。それぞれにデザインされたウルトラマンや怪獣たちのシルエットを見てまわるのも楽しい。
いつか、例年通りの規模に戻った松明あかしを見に行きたい。
※ 今年の行事も最小限の規模で、11月13日に無観客(オンライン配信)で行なわれたそうです