ニケと二コラ / 平和 I・II
神奈川県横浜市中区住吉町4-42-1 関内ホール
「最近どう?」「まぁまぁってとこかな」
道端で話し込む二人。池袋で見て来た「マリとシェリー」の緊張感漂う雰囲気に比べると、随分と打ち解けた感じに見える。道の向こうに見えているお店でワインでも飲みながら話せばいいのにと思うけれど、そこまでゆっくりするつもりはないみたいだ。
「あれ見た?赤い輪っかで『平和』とかって題が付いているの」
「見た見た。あれのどこが平和なのか、わたしたち凡人にはわかんないわよねぇ」
「ホント、本当。なんかそういうわけわかんないものを作ったり、見たりできるところが、平和な世の中だ、ってことなんじゃない」
「そうかもね、ハハハ」
なんて言っているのか、いないのか。
そもそもそんなものには興味も無くて、「どこかにイイ男いないかしら」とか「職場のあの人なんなの、最低よね」とかたわいもない話をしているのかもね。みなさんなら、どんな会話を想像しますか。
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