「Looking for words」は文字を文字として認識できないと、この世界はどのように見えるのか。このことをテーマに制作しているシリーズの作品です。もし文字が読めず、文字として認識できないのならば、文字の形は建物に見え、そして地図にもなり得ます。様々な言語で働き暮らす人々と、その都市環境が天王洲にあると聞きました。この壁が様々な想像力を膨らませてくれるきっかけになると嬉しいです。
Lucas Dupuy | ルーカス・デュピュイ
ルーカスは幼い頃「難読症」を患い、正しく文章を読むことが困難だった。彼には、文字の形がボヤけ、文字がページから溢れ出して飛び回って見えていたと話す。そのため「文字」が持つ意味の枠組みを超え、図形や構造体として見て、繰り返すリズムとして捉え直すことで、難読症を克服していった。彼の絵画表現はその経験を元にし、判読不可能で、未知のものを象徴する形、記号、図表として描いている。