かせいチャン
東京都中野区若宮3丁目 / 鷺宮3丁目 都立家政商店街
都立家政商店街のマスコットキャラクターは「かせいチャン」。
家政→かせい→火星という連想で、クラゲ型のオールドスタイルな火星人をモチーフに漫画家のちばてつやがデザインした。
商店街とその周辺には、七福神に扮したかせいチャンが祀られている。新春の吉例として七福神巡りをしてきた。
最初に出会ったのは、商店街の南の端に鎮座する毘沙門天。火星の英名"Mars"はローマ神話の軍神マルスに由来していて、毘沙門天も武神だからぴったりな配役と思いきや、とても軍の神とは思えない、端午の節句に兜をかぶった子どものようなかわいらしい姿に思わず頬が緩む。
100年以上前（1898）にH・G・ウェルズのSF小説「宇宙戦争」に登場し、映画やドラマにもなって世界中の人々を震え上がらせた火星人だが、今やそのレトロな風貌は懐かしくほのぼのとして感じられる。若い頃は強面で鳴らした悪役俳優が年をとって好々爺を演じているような雰囲気。違和感なく七福神になりきっている。
どうぞ今年こそ良い年になりますように。