江ノ電 鎌倉駅
神奈川県鎌倉市御成町1-15
多くの観光客でにぎわう小町通りや鶴岡八幡宮がある鎌倉駅東側に比べて、江ノ電側の西口には観光地とは思えない落ち着いた雰囲気が感じられる。
もう40年以上前の学生時代、ここから源氏山までよく散歩に歩いたものだった。扇ガ谷の高級住宅地には古い洋館や意匠を凝らした邸宅が建ち並び、神社仏閣巡りとはまた違った鎌倉の魅力が味わえた。
あの頃は遠くから見るだけだった立派な洋館(古我邸、大正5年(1916)築)が、今はフレンチレストランになって公開されているものの、そのほかの多くの建物は建て替わり、空地(駐車場)になっているところもあるのは寂しいかぎりだ。
江ノ電の鎌倉駅はおしゃれなケーキ屋さんのような雰囲気のかわいい洋館風になっていた。この姿は記憶にないのだが、江ノ電の年表には「昭和56年(1981)に鎌倉新駅舎完成」とあるので、わたしの青春時代とはすれ違いになったようだ。