自転車でしか見られない風景
神奈川県三浦市南下浦町松輪1922付近
レンタサイクルで三浦半島を回っている。
本当は自分の自転車で走りたかったのだが、自走で家から来ると二日がかりになってしまう。不要不急の外出を控えるように要請されている昨今の情勢を考えると輪行もしにくい。
というわけで、「みうらレンタサイクル」を利用することにした。サービスのキャッチフレーズは「自転車でしか見られない、風景がある」。
右の写真はまさにその通りの景色だ。
擁壁にカモメの絵が描いてある。わざわざバスに乗って見に来るようなものではないし、車なら気付かずに通り過ぎてしまうことだろう。
擁壁の右側の家の向こうにオレンジ色の塔の屋根が覗いている。実は、カモメの写真を撮るようなふりをして、本当に撮りたかったのはこっちなのだ。個人のお屋敷らしいので正面からの写真は控えたのだが、夢の国にあるようなファンシーなお城風の建物が建っている。立ち止まってまじまじと見るのは憚られるが、自転車のスピードならそれとなく通り過ぎる視界に入ってくる景色として楽しむことができる。これこそ「自転車でしか見られない風景」なのだ。