2022年3月4日(金)

城ヶ島

神奈川県三浦市三崎町城ケ島 城ヶ島公園

岩棚

城ヶ島は餃子の形をしている。

標高30m弱の公園部分が、餡の詰まった餃子の身。切り立った海蝕崖を下りた岩礁地帯にはうねうねと褶曲した地層の跡も見えて、襞々の付いた皮の部分のようだ。あるいは黒焦げになった餃子の羽根。

馬の背洞門

その岩場で釣り人たちに混じってウェディングフォトを撮っている人たちがいた。足元も悪くロマンチックではないように思うが、一組だけではなく複数のカップルに出会ったので人気のスポットなのかもしれない。打ちつける(人生の)荒波にも負けず二人で歩んで行こう、ということなのかな。

ここには小学校か中学校のときに遠足で来て地層の勉強をしたような記憶がある。褶曲とか断層とか難しい言葉を習ったが、詳しいことはみんな忘れてしまった。

そういう学術的な観点を離れてみると、鬼の親分がパンチして開けたのかと思うような洞門や、夜な夜な妖怪たちが集まって落書き大会を開いたかのような縞々模様、火炎模様の岩など面白いものがたくさんある。鬼の〇〇、天狗の××みたいな観光地は日本各地にあるけれど、こういう奇観を見るとそう名付けたくなる気持ちがよくわかる。

そういう鬼たちからも「君を守るよ」なんて、彼は言っているのかもしれない。

馬の背洞門(三浦市の説明板)