2022年4月19日(火)

南 部 坂

東京都港区赤坂2-22

上り

先日テレビを見ていたら、最近の若者が知らないものトップ10の第一位が「忠臣蔵」になっていて驚いた。確かに、会社の20代の同僚に聞いてみても知らないという。

下り

若い人は歌舞伎なんか観ないだろうし、ともに長谷川一夫が大石内蔵助を演じた映画(「忠臣蔵」1958))も大河ドラマ(「赤穂浪士」(1964))も半世紀以上前の作品だ。

その後も何回か映画化、ドラマ化されているとは言っても、最近は「決算!忠臣蔵」(松竹、2019)、「忠臣蔵の恋 〜四十八人目の忠臣〜」(NHK、2016)など正統派とは一味違った作品が多いように思う。

そんなふうに忠臣蔵のことでもやもやとしていた折も折、NHKのブラタモリ(※)で、忠臣蔵の名シーン「雪の南部坂」を解説する場面があったので見に行ってきた。画面の隅に「上り勾配16%」の標識が映り込んでいたのも、ちょっと気になったので…。

番組中で紹介されていた大石内蔵助が振り返るシーンは、右の写真の曲り角のあたりだっただろうか。坂の途中には昭和45年(1970)に建てられた「南部坂」の碑がある。

坂の上の氷川神社には、昭和18年(1943)に立てられた木製の看板があって「雪の南部坂」のことが書かれていたのだが、今日再訪してみると無くなっていた。戦前のものは珍しいと思っていたので、ちょっと残念な気がした。

※ 「大名屋敷と東京〜大名屋敷は東京に何を残したか〜」4月16日放送、南部坂のシーンは大河ドラマ「元禄繚乱」(1999)から

港区の標柱 | 「南部坂」の碑 || 赤坂氷川神社にあった説明板