聖 火 台
東京都新宿区霞ヶ丘町10-1 新国立競技場 青山門付近
東京2020大会の聖火台が4月25日から公開されている。大会期間中に有明で聖火を灯したレプリカではなく、大会の開・閉会式で使用された本物だ。
隣には前回大会の聖火台(炬火台)と、旧国立競技場に飾られていた壁画「野見宿禰像」と「ギリシャの女神像」も展示されている。
鋳物で造られた黒くて重々しい炬火台に対して、アルミ製の新聖火台はキラキラと輝いて軽く爽やかなイメージだ。本番で見せたつぼみが開花するような動きも印象深い。
並べてみると、時代の移り変わりをしみじみと感じさせられる。
思えば、開会前からいろいろとごたごたがあり、更にコロナ禍が追い打ちをかけて後味の悪い大会だった。1年延期されたせいで半年もたたないうちに冬季の北京大会が開催され、良いことも悪いことも、振り返る間もなく記憶が上書きされてしまったのがかえって良かったかもしれないとも思ってしまう。
ちょっと残念な記念碑になってしまった。