金のポスト
東京都新宿区霞ヶ丘町10-1 国立競技場駅前
国立競技場の前に金色に輝く郵便ポストを見つけた。投函口の下には、東京2020大会・オリンピックとパラリンピックのロゴが描かれたプレートが並んでいる。
メダルが取れた人も取れなかった人も分け隔てなく、参加したすべての選手と彼らを支えた関係者の健闘を讃える金メダル代わりの金のポストというわけだ。
ちなみに今回のオリンピックで日本が獲得したメダルは、金27、銀14、銅17の計58個で過去最多。パラリンピックでは、史上2番目の金13、銀15、銅23の計51個だった。
数は多かったが、コロナ禍で盛り上がりを欠いたせいか印象に残った競技や選手がすぐには思いつかない。強いて言えば、カエルの話ばかりしていたボクシング女子フェザー級の金メダリスト入江聖奈と、スケートボード女子で活躍した10代前半の選手たち(※)を思い出すぐらいかな。
今後も数々の競技大会がここでは開催されることだろう。そこで躍動するすべての選手たちにエールを送りたい。そんな思いで金のポストを撫でてきた。
※ 女子ストリート:金・西矢椛(13)、銀・ライッサ・レアウ(13、ブラジル)、銅・中山楓奈(16)
女子パーク:金・四十住さくら(19)、銀・開心那(12)、銅・スカイ・ブラウン(13、イギリス)、4位・岡本碧優(15)