車止めのカエル
東京都世田谷区砧公園
家人はわたしのことを雨男だという。今までそんなことを言われたことも、自分で思ったこともないけれど、そう言われてみれば最近は休みの日に雨が降って出かけられないことが多い気がする。わたしのせいばかりではないとは思うけど…。
雨降りと言えばカエル。一般にはカタツムリをイメージする人の方が多いかもしれないが、わたしは雨の日にその姿を見たり鳴き声を聞いたりするのが好きだ。
砧公園の、ファミリーパークの外周を回るサイクリングコースとパークの境に立てられた「自転車侵入禁止」「ペット侵入禁止」と書かれた柵の上にアマガエルがちょこんと乗っている。雨が降るかもしれないと様子を窺っているような姿がカワイイ。
緑道や公園の入り口の車止めに小鳥が止まっているのを見かけることがある。本物ではなく金属製の飾りで、子どもが柵の上に乗って事故になるのを防ぐためにデザインされたものだ。ピコリーノ(商品名)という名前が付いていて、これはそのカエル版。
工業製品ではあるけれど、おざなりではない生き生きとした造型は、鋳金作家の村中保彦によるものだ。