東京2020大会 馬術競技「障害物」
東京都世田谷区大蔵4-6-1 大蔵運動公園
そのニュースを見た時は目が点になった。
ダルマやこけしや半分になった舞妓さんの顔の上を馬たちが颯爽と飛び越えていく。カメラが引いて競技場全体の俯瞰映像になると、まるで遊園地のようなにぎやかな景色が映し出された。
馬術競技の障害物に、日本らしさをアピールしたディスプレイが施されている。桜や富士山などのオーソドックスなものから相撲取り、寿司、折り鶴など、さらには意味不明な、小指をつなぐ赤い糸まで、まじめなのかふざけているのかデザインの振れ幅が広すぎて笑ってしまう。
中には馬が怖がるからやめてくれと選手からクレームがついたものもあったという。そういう意味でも「障害物」であったわけだ。
注目されることが少ない競技なので知らなかったのだが、障害物にお国の名物を採り入れることは過去の大会でも行われていたようだ。検索すると、万里の長城(2008北京)、二階建てバス(2012ロンドン)、ジャングルの倒木(2016リオ)などを飛び越えていく過去の競技写真が見つかった。
大会後に、大蔵運動公園にその一部が展示されているのを見ることができた。チョイスがおとなし目だったのがちょっと残念かな。改修工事中の馬事公苑が復活したら、是非、話題になったダルマや相撲取りの障害を展示してもらいたいものだ。
(2022/5/11) 世田谷公園に設置された障害物(新幹線、さくら)も見てきました