2022年6月1日(水)

二宮金次郎

神奈川県小田原市江之浦42 新畑バス停付近

像

かつては"♪手本は二宮金次郎〜"と唱歌に歌われ、日本全国の小学校などに銅像が建てられた二宮金次郎(金治郎、尊徳)も、最近は歩きスマホの元祖とも呼ばれて分が悪い。

海

それでも、出身地の小田原近辺ではまだ、あちこちでその姿に出会うことがある。真鶴からの帰り道、何でもない道ばたに小さな金次郎像を見つけた。

まだ伐ったばかりのように見える切株の脇でじっと本を読んでいる。この木が薪になったら運んで行こうと待っているところだろうか。

偉人と切株で思い出すのは、アメリカの初代大統領ジョージ・ワシントンが子どもの頃、父親の大事にしていた桜の木を伐ってしまい、それを正直に話したことで逆に褒められたという話。一時はもてはやされたが、今は伝記作者の創作だとされているらしい。

わたしが子どもの頃はよいとされていたことが、時が移り評価が変わっていくことがままある。なんとも複雑な気分になる。