小田原城 花菖蒲園
神奈川県小田原市城内3-71
石橋山古戦場跡で出会った方に、「小田原の駅前で小田原城あじさい花菖蒲まつりのビラを配っていましたよ」と教えられて小田原城に寄ってみた。まだ満開ではなかったけれど、アジサイとハナショウブがきれいに咲いていた。
赤い常盤木橋や常盤木門の白い櫓と、色とりどりの花の組み合わせが絵になる。城址公園ならではの風景だ。
花菖蒲園は本丸東堀跡にある。アジサイが咲いているのは敵の侵入を防ぐ土塁の斜面だ。戦のための城が花で埋められている景色を見て、学生時代に経験したヒッピームーブメントを思い出した。
当時、フラワーチルドレンと呼ばれた若者たちは、愛と平和の象徴として花柄の服や花そのもので着飾っていた。兵士の向ける銃口にバラの花を挿す人や蔓バラに搦めとられる戦車の風刺画を見たこともある。
もし徳川家康が大阪城の濠を花で埋めていたら歴史は変わっただろうか。そんな夢のような考えが、ふと、頭をよぎった。