D5270
神奈川県足柄上郡山北町山北1981 山北鉄道公園
東海道本線は、明治22年（1889）の開業から昭和9年（1934）に丹那トンネルが開通するまで、現在の御殿場線のルートを通っていた。
山北駅には機関区が置かれ、箱根の山越えに備えて補助機関車を増結したり、蒸気機関車に石炭や水の補給を行う重要な拠点駅だった。
駅舎は木造の平屋造りで、昔は急行も停まる主要駅だったとは想像もつかないが、不釣り合いに広い駅前広場がその名残なのかもしれない。
機関区の跡地は山北鉄道公園となって、往年の蒸気機関車D52が保存されている。鉄道のまち山北を復活させるべく、2016年に石炭と水ではなく圧縮空気を動力として動くように動態復元され「奇跡の復活」として話題になった。運行区間は動輪2回転分の12mと短いが、いつかは御殿場線を走る日もあるかもしれないと思うと楽しみだ。
※ 今は諸事情で運行を休止している
説明板 ： D5270号ごあいさつ ｜ 私の大きさ