鎧 堰 跡
東京都町田市野津田町158付近
鶴見川の上流部を川沿いに走るのは久しぶりだ。以前は野津田町の半ばぐらいまで行ったところで道が途切れていたように思うのだが、今日は図師町の宮川橋まで遡れるようになっていた。
途中、「鎧堰水辺の広場」という不思議な名前を見つけて足を止めた。
川の真ん中にこんもりとした森を載せた島のようなものがあって両側に水路を分けている。そのまわりは石垣で囲われていて、一瞬「かぶと」という言葉が頭をよぎったが鎧の読みは「よろい」だ。
説明板によると、かつてこの島の南側(右岸)の、今は本流が流れているところに鎧堰という堰があり、北側の野津田地区に農業用水を供給していたのだという。堰からあふれた水の放水路の跡が島の真ん中を南北に通っていて、そこだけ見ると幽玄な渓谷のような景色になっている。
広場からは水辺に下りられるようになっているので、この中を探検してみたら面白そうだと思ったがおじいさんサイクリストはそんなことをしない。こういう時、子ども連れのお父さんがうらやましくなる。