FUTABA Art District
福島県双葉郡双葉町中野塚ノ前6 双葉中央アスコン
中野地区復興産業拠点にある道路の舗装に使うアスファルトの製造施設・双葉中央アスコンの壁には、双葉町で行われる二つの祭りをテーマにした作品が描かれている。
甲冑姿の武者絵「常〜NOrMAl〜」のモチーフはいうまでもなく国の重要無形民俗文化財にも指定されている相馬野馬追だ。色付きの甲冑姿がモノクロのスーツ姿にオーバーラップして描かれている。どちらもこの地方の人たちにとっては特別のものではない。そんな変わらない日常を大切にしたいという思いが込められている。
綱引きをする手が描かれた作品「HERE WE ARE〜ヨイショ!〜」は、江戸時代から続く双葉ダルマ市の一大イベント・巨大ダルマ引きをモチーフにしている。巨大ダルマを挟んで南北に分かれて綱引きを行い、北側が勝てば豊年満作、南側が勝てば商売繁盛が約束されるという。復興を手繰り寄せようと力を合わせる町の人々の手にはそれぞれ具体的なモデルがいるそうだ。