うけどん
福島県双葉郡浪江町幾世橋知命寺60 道の駅 なみえ
現地で会うまで、何の疑いもなくうどんのキャラクターだと思っていた。どんぶりに入った白い食べ物。名前もうどんっぽい。でも、浪江の名物はB-1グランプリにも輝いた「なみえ焼きそば」だったはずだが、はてと思っていたら…。
鮭だった。
正面から写真を撮って、裏にまわるとまん丸い目玉でにらまれた。あれ?と思ってよく見るとオレンジ色の髪の毛はイクラみたいだ。改めて正面から見ると、しっかりシャケのお頭を帽子にしてかぶっている。
浪江町大堀地区の焼き物・大堀相馬焼の丼にはいったお米(お餅)の妖精なのだそうだ。名前の由来は鮭が遡上する請戸川にちなんでいる。
原発事故によって全国に散り散りになった町民に、情報発信をするために配布されたタブレット端末から生まれた町の公式キャラクターだ。
ちなみにいとこのあだたらちゃんは、町役場の出張所がある二本松生まれ。避難生活を余儀なくされている町民の一人だというところが切ない。