2022年9月30日(金)

諏訪神社

福島県双葉郡双葉町両竹花ノ木240

社殿

双葉町から浪江町に入るその境にある山の上に諏訪神社は鎮座している。東日本大震災の際、両町にまたがる両竹(もろたけ)地区の住民は、この神社に避難して津波の難を逃れた。

入口

途中にあった津波避難場所の案内によれば諏訪神社の高さは30m。この地区での最大津波浸水深は16.5m。すぐ目の前が海で、この山以外はほとんど平らな農地だったから、避難は命からがらだったことだろう。

道路から神社に至る階段はくの字に折れて尾根に取り付き、さらに細い山道を登っていく。震災で倒れた社殿を再建する際には重機が使えず、資材の運搬から建築まですべて手作業で行われたそうだ。

境内には令和元年(2019年)の社殿再建記念碑と震災時に住民が避難した地であることを記録する石碑が建っている。

避難の地碑 碑文