2022年9月29日(木)

福島第一原子力発電所

福島県双葉郡大熊町大字夫沢字北原22番地

車窓

双葉駅に向かう常磐線の車窓から、一瞬、福島第一原発が見えた。森の向こうに白い排気筒や赤白模様のクレーンが林立している。

請戸浜

双葉町産業交流センターの屋上や請戸浜からもその一部を見ることができるけれど、原発の全体像は隠されたままだ。

たまたまなのか意図したものかはわからないが、原発はそのぐるりを小高い丘に囲まれていて、外からその姿を見ることはできない。福島を離れればほとんどメディアに報じられることもなく、忘れ去られているかのような状況をこの風景が象徴している。

壁の向こうでは、いつまで続くとも知れない廃炉作業が今も進められている。そのことを決して忘れてはいけないと、改めて心に強く思った。

東日本大震災・原子力災害伝承館の展示「廃炉の今」