ブレーメンの少女
東京都羽村市小作台3-11 くすのき児童公園
グリム童話の「ブレーメンの音楽隊」。動物たちはどうしてブレーメンに行って音楽隊に入ろうと思ったのだろう。当時のブレーメンは音楽が盛んな町だったのだろうか。
ブレーメンでは少女が小太鼓をたたきながら町を練り歩いている。マーチングバンドのように見えるけれど、楽器を持っているのは少女だけだ。リュートを弾くロバや歌を歌うオンドリが参加したらさぞかしにぎやかになることだろう。
ところが動物たちはブレーメンに行く途中で居心地のいい家を見つけ、そこにいた泥棒たちを追い出して住みついてしまう。結局ブレーメンには行かず、音楽隊にも入らなかったわけだ。
公園の奥に見える洋館風のトイレは、たぶん彼らが暮らす家なのだろう。
彫像の作者は冨田憲二と山本明良。羽村市の「シンボルのあるまちづくり」事業の一環で平成2年度(1990)に制作された。