綱島のカワイイ系
神奈川県横浜市港北区綱島西2-6-17 ほか
水と花と彫刻文化のある街・綱島を彩る彫刻は、三つの作品群に分けられる。
初期の一色邦彦による具象彫刻と、YOKOHAMA BIENNALE '93の抽象的なオブジェ。そしてその間を取り持つようなカワイイ系の作品だ。
カワイイ系の作品群は、それぞれの作品に制作年(設置年)が示されていないので推測になるが、全体のバランスをとるために最後に設置されたのではないだろうか。
コミカルなイメージに、昨今のアニメを中心としたサブカル系の流れに通じる新しさを感じる。
その中の一つ「玉の童」をどこかで見たことがあるような気がすると思ったら、太尾堤緑道に置かれている「波の虫」と同じ作者だった。豊洲で見た名和晃平の「VIA-Wall」にも、似ている気がする。体を覆う黒い石は、中から湧きだしたものか、外から付着したものか。
顔がロボットっぽく見えたので、無数の星のかけらが浮遊する小惑星帯のイメージも浮んできた。宇宙空間を身にまとった超時空的な存在。…なんて考え過ぎだね。
キャプション : 玉の童 | 森の音 | 宿借り 〜 一緒にいれば || 波の虫