旧国鉄 寒川支線跡(一之宮緑道)
神奈川県高座郡寒川町一之宮3-21 一之宮公園
「寒川」という地名を初めて知ったのは、昭和59年(1984)に旧国鉄・寒川支線の廃線のニュースを聞いた時だった。鉄道が廃止されるのは過疎化が進む山奥など遠い地方の出来事だと思っていたので、首都圏でも廃線になる線があったことに驚いた。
「寒」という字から、当時廃線が相次いていた北海道の地を連想したことも憶えている。
相模線の本線は廃止されなかったけれど、いまだに単線で、電化されたのは平成になってからのことだ(平成3年(1991))。
その廃線跡が緑道になっているというので立ち寄ってみた。
寒川神社表参道の入り口、一之鳥居前の大門踏切を渡った反対側にあるゲート広場が一之宮緑道の入り口だ。終点の西寒川駅跡にある八角広場まで、一部に線路跡を残して緑道化されている。
手入れのされた花壇があったり、町内の小中学生がデザインしたタイルが敷いてあったり気持ちのいい散歩道だ。中ほどの一之宮公園にはソメイヨシノの桜並木があり、そのほかの場所にも最近植樹された若い桜の木があって春には楽しいお花見散歩が楽しめることだろう。
緑道(廃線跡)の由来に関する説明板が無く、情報がほとんどないのが残念だ。