牧野記念庭園
東京都練馬区東大泉6-34-4
先週大寒桜が満開になったと聞いていたのだが、ぐずぐずしていた間に盛りを過ぎて葉の方が目立つようになってしまった。それでもその花の下をくぐって、あとからあとからたくさんの人が門の中に吸い込まれていく。
ここは植物学者・牧野富太郎の旧居跡。彼をモデルにした朝ドラ(NHK連続テレビ小説)が来月から始まるとあって、花見を兼ねた見学者が集まってきているのだ。
庭の奥では「仙台屋桜」が染井吉野と並んで花をつけ始めていた。高知の仙台屋という店の前にあった品種に博士が命名したもので、高知から幼木を取り寄せて植えたものが大きく育っている。親木はすでに枯死していることから、この木がおそらく日本で一番古く大きい木だとされている。
わたしは桜目当てだったけれど、園内には博士が育てたたくさんの植物が植えられている。博士の遺品や執筆した原稿・植物図などが展示された記念館もあり、植物好きの方にとっては聖地であるらしい。
訪問者が多いのは、朝ドラのせいばかりではないようだ。
(参考)2023年の東京の桜開花宣言は全国で一番早く、2020、2021年と並び観測史上最速タイの3月14日でした。
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