おたづき蔵通り
福島県喜多方市南町
通りを挟んで蔵造りの建物がずらりと並んでいる。「蔵のまち喜多方」を代表する景観が見られる小田付地区は、国の重要伝統的建造物保存地区に指定されている。
古くから市が立ち、酒・味噌・醤油などの醸造業も盛んに行なわれて、会津北方の交易の中心地として栄えたところだ。
白壁のほか、黒漆喰、土壁、煉瓦造など造り方も様々なら、用途も店舗、住宅、醸造蔵など色々だ。さながら蔵の品評会のような景色を見て、それぞれの蔵を建てた人たちの思いに想いを馳せる。
昔は蔵のまちで売り出していたのに、いつの間にかラーメンの町になり、今の季節はしだれ桜並木に観光客をみんな取られてしまった。以前走っていた町めぐりの蔵馬車も営業を止めて久しい。
でも、観光客の喧騒を離れた静かで落ち着いた雰囲気がこの街並みに似合っているような気もする。
桜が終われば、こちらにもまた賑わいが戻ってくるのかな。