2023年4月28日(金)

バウムクーヘン日本伝来の地

広島県広島市南区似島町東大谷 似島臨海公園

菩提樹

子どもの頃、バームクーヘンが好きだった。大きなケーキの切れ端を、年輪に沿って剥がしながら食べるのが楽しかった。当初はピラミッドケーキという名前だったものが「バウムクーヘン」に変わったのが1960年代だというから、ちょうどわたしの子ども時代に重なる。贈答品などで広く出回り始めた頃だったのだろう。

解説板

そのバウムクーヘンの発祥の地は似島なのだそうだ。その由来を記した案内板が漫画付きで島内に設置されている。

その解説によれば、第一次世界大戦の時に似島の捕虜収容所に収容されたドイツ人の菓子職人カール・ユーハイムが、収容所で焼いたバウムクーヘンを広島県物産陳列館(現・原爆ドーム)にて開催されたイベントで販売したのが日本での歴史の始まりなのだという。

洋菓子メーカー・ユーハイムではユーハイム氏が捕虜になる前に営んでいた菓子店を会社の始まりとして、創業年を「青島(中国)明治42(1909)年、横浜(日本)大正11(1922)年」と記している。

捕虜収容所の跡地である似島臨海公園には、日独交流を記念する菩提樹が植えられていた。

「バウムクーヘン日本伝来の地」解説板 | 日独交流を記念する菩提樹の解説板