キューポラのある街
（未来型郵便ポスト）埼玉県川口市栄町3-7 かわぐちキャスティ前
妖怪なんて言ったら絶対サユリスとに怒られると思うけれど、どうして吉永小百合はいつまでも美しく若々しいのだろう。あの佇まいはとても終戦の年（1945）の生まれとは思えない。
彼女が主演した映画「キューポラのある街」（監督：浦山桐郎、1962）の舞台となった川口は、キュポラ（溶銑炉）で溶かした鉄を使った鋳物工業で有名な町だ。駅前には記念のオブジェが飾られている。
川口の鋳物製品で散歩ネタに縁があるのが、懐かしい丸型ポストとマンホールの蓋だ。丸型ポストはすでに生産を終え、金属製の角型ポストに置き換えられているが、その記憶を未来へと継承していきたいとの思いでつくられた未来型の丸型（曲線デザイン）ポストが駅前の商業施設前に設置されている。
市の花テッポウユリをデザインしたカラーマンホールには、特産品の「竹ざる」がデザインされている。ただの格子模様でなく、しなやかな編み込みの様子が再現されているところに鋳物の街川口の矜持を感じる。
ちなみに映画での吉永小百合の役名はわたしと同じ苗字だった。