2023年5月10日(水)

したのやムラの仲間たち

東京都西東京市東伏見2-5 東伏見駅前

家族

昭和59年(1984)から使われてきた福沢諭吉の一万円札が、来年から渋沢栄一になる。平成16年(2004)にデザインの変更があったが、肖像は変わらなかったので40年ぶりの更新だ。

遺跡

その前の一万円札は「聖徳太子」だった。昭和5年(1930)発行の百円札以来お札の顔として親しまれてきたので、われわれ昭和の人間は高額紙幣に使われるような立派な功績を残した人として有難がっていたけれど、最近は評価が変わっているようだ。名前も厩戸皇子と呼ばれるようになった。

こんなふうに、昔習った歴史が今は違っているということがよくある。

西東京市の下野谷遺跡のイメージキャラクター「しーた」と「のーや」は、当初は兄妹とされていたようだが、2021年発行の「したのやムラだより vol.1」では「ふたりは本当の兄妹ではありませんが、同じ家族として(中略)暮らしています。」と紹介されている。縄文時代の家族の考え方について示された、新しい見解を反映したのだろうか。

西武新宿線東伏見駅前には彼らのモニュメントが置かれて遺跡への道案内をしている。屈託のない笑顔は、わたしのそんな疑問を笑い飛ばしているように見えた。

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