カラフル
東京都立川市緑町3-3 立川ステージガーデン前ほか
街には色があふれている。
建物を彩る看板や照明、行き交う車や電車の色、人々の服装もカラフルだ。それなのに野外彫刻は、ブロンズや鉄、石などの素材のままの暗い色ばかり。たまに錆止め塗料で真赤なものがあるくらいかな。
もうすぐ梅雨に入ろうというこの時期に、気分が明るくなるカラフルなものが見たくてファーレ立川を訪ねてみた。カラフルといえばニキ・ド・サンファルが一番だが、ほかはどうだろう。
ひときわ目を引いたのは、2020年に再開発でファーレ立川の西側に開業したGREEN SPRINGS地区に設置されたエマニュエル・ムホーの「mirai」。2020年から2119年までの100年が「明るい未来」を予感させるカラフルな数字で表されていて、晴れやかな気分にさせてくれる。
クレス・オルデンバーグの「リップスティック」は赤一色ではあるけれど、口紅という題材が作品の背後に美しい女性を想像させてくれる、という意味で色彩が引き立つ作品だ。
ほかにカラフルな作品は民族衣装がきれいな「14人の首長の像」ぐらいかな。でも十分気分を晴らすことができたよ。