2023年6月7日(水)

野生のものたち

神奈川県相模原市緑区名倉 藤野芸術の道

カリブー

甲州街道から分かれ、相模川を渡って、対岸の名倉地区を一周する藤野芸術の道に向かう。その入り口で、二羽のカナダ雁が飛び立とうとしていた。

カナダ雁

作家は藤野の風景に母国カナダのイメージを重ねて作品を制作したのだという。なんのためらいもなく大きく広げた翼に、彼の地の雄大な空が映って見える。

スポーツ広場の入り口のカリブーは、木の枝に角をとられ難儀しているように見えた。

もともとは野生の力強さを表現した雄々しい姿だったのだろう。しかし今は傷みが目立ちやつれた様子だ。

ぼくはカナダに帰りたいんだ。鳥なら飛んで行けるかもしれないけれど、ぼくはこの地を離れられない。そんな声が聞こえてくるような気がした。

キャプション : カリブー | カナダ雁 | バッファロー