2023年7月4日(火)

小川の大滝

東京都西多摩郡奥多摩町日原 小川谷

上段

梅雨明けが近づいてきた。晴れれば熱中症の注意報が出るような真夏日になって、雨が降っても降らなくても自転車乗りにはつらい季節だ。

都会の暑さを避けて山へ涼みに行くことにした。

下段

朝7時に家を出て、暑くなり始める前に奥多摩の山道に入った。やっぱり山は涼しい。下界で汗だくになっているだろう家族や職場の人たちを思い浮かべてにんまりとする。

今日のゴールは日原川小川谷の大滝だ。日原街道を終点まで登り、鍾乳洞の駐車場に自転車を置いて、林道小川谷線に入る。林道は全面通行止めになっていたけれど、目の前で東京都水道局の車が通行止めのロープを外して入って行ったので、後に続いて入れてもらった。

すぐに侵入者を見張るスフィンクスのような大岩が現れ、その下の谷底から轟々と大きな滝の音が聞こえた。

狭い廊下(ゴルジュ)になった渓は深く切れ込んで、覗いて見るのは勇気がいる。下段の滝は落ち口が見られたが、上段は、立ち木につかまってこわごわ身を乗り出してみても、夏草に邪魔されて全貌を見るのは難しかった。

涼を求めてきたけれど、滝を見るためだったら草木の枯れた冬の方が良かったようだ。

スフィンクスのような大岩