東海汽船 はこぶね課
橘 丸
船内の案内所付近に、カモメにまとわりつかれてもものともせず、マイペースな感じで佇むキャラクターがいた。黄色いボディの「たちばな丸」だ。近くにはチームをまとめる兄貴分「さるびあ丸」を中心に、高速ジェット船セブンアイランドの「愛」「友」「大漁」「結」も集まっている。
2022年4月1日高速ジェット船就航20周年を記念して配属された東海汽船はこぶね課の面々だ。
課員ではあるけれど、雰囲気は保育園のおともだちという感じでかわいらしい。最年長の愛は2002年就航だが、それ以外はまだ小さい子どもたちなのだ(※)。
鉄道や車に比べると船は人気がない。孫の持っているのりもの図鑑には船のページがほとんどないし、家族も船旅には抵抗があるという。七つの海を股にかける海賊や冒険者たちに想いを馳せ、海と船にロマンを感じることは今のはやりではないのかもしれない。
はこぶね課の仲間たちの力で、船の人気を取り戻すことができるかどうか。応援しているよ。
※ それぞれの就航年は、さるびあ丸2020年、橘(たちばな)丸2014年、友2013年、大漁2015年、結2020年