名古の展望台
東京都八丈島八丈町末吉158
登龍峠を越え末吉の集落まで急降下した一周道路は、また上りに転じて次の中之郷に向かう山越えの道になる。その途中にあるのが名古の展望台だ。
温泉のある洞輪沢(ぼらわざわ)の港を眼下に、そこから八丈島最南端の小岩戸ケ鼻に続く断崖が大きく弧を描いて伸びる絶景が望める。途中、白く波が立っているところは島唯一のサーフスポット・汐間海岸だ。
人の気配のないレストハウスの前には、洞輪沢港を基地とした震洋特別攻撃隊の碑が建っている。さらに奥へ進むと櫓が組まれていて、その上から八丈島灯台が見えた。
高台にある展望台としては、たぶん島の最南端になるだろう。目の前にはただただ広い海が広がるばかり。
はるか水平線の先には小笠原の島々があるはずだ。いつかは訪ねたいと思いながらいまだにその機会がない。実は八丈島に来るのは、いつもその代替案なのだ。
いつか行ける日はあるだろうか。