優婆夷寶明神社
東京都八丈島八丈町大賀郷660-1
大坂トンネルからの長い下り坂を脇目も振らず駆け下りる。下りきってスピードが落ち、周りを見る余裕ができたところで「優婆夷宝明神社」(うばいほうめいじんじゃ)という見慣れない名前の神社を見つけた。
氷川神社とか〇〇八幡のような全国チェーンの名前ではない。
出前の元祖?(Uber eatsじゃないって)、巨人と戦った英雄を祀った?(それはリヴァイ兵長(アニメ・進撃の巨人))と間抜けな質問が頭の中をぐるぐる回る。
立ち寄ってみると、神社前に「キリシタン灯籠」の説明板が立っていた。境内に入ると拝殿の正面に、二台の灯籠が建っている。狛犬が見当たらないのが珍しい。
白い小石が敷かれた御白州のような境内がまぶしく一息つける日陰も無かったので、お詣りもそこそこに引き上げてきてしまったのだが、後で調べてみると、キリシタン灯籠は拝殿正面のものではなく背面にあったのだった。しかも背面にある本殿は石造りの珍しいものだったし、境内には町の天然記念物に指定されているソテツの古木があったりと、実は見所の多い神社だったようだ。
ここに限らず、今回の旅では文化財的なものをことごとくパスしてきた。猛烈な暑さのせいで、脳みその知的なことに関する部分がマヒしてしまっていたのかもしれない。残念なことをした。