アメリカ同時多発テロ犠牲者の慰霊碑
東京都千代田区大手町1-5-6 大手町の森
その時、わたしはちょうど勤め先から帰宅したところだった。
最初の航空機がワールドトレードセンター(WTC)に突入したのが日本時間の午後9時46分。そのニュースを見て家族が凍りついているところに帰宅し、すぐに第二便の衝突(同10時3分)を見ることになった。
着替えも忘れてテレビにくぎ付けになった、あの時の衝撃は今も忘れられない。
WTCは倒壊し、日本人24名を含む3,000人近い方の尊い命が失われた。WTC南館にあった富士銀行(現みずほ銀行)ニューヨーク支店では23名の社員(日本人は12名)が犠牲となった。
彼らを悼む碑が旧富士銀行本店跡に建てられた大手町タワー敷地内に建立されている。
訪問してみると慰霊碑の前にたくさんの花が供えられていた。それを見て、はじめて今日が9.11当日だったことに気がついた。過去に大きな事故や災害があった日には、それにまつわる思い出や後日談などが報道されることが多いが、わたしがぼんやりしていたのか、センシティブな問題として報道が避けられたのか、今回は全く気がつかなかったのだ。
慰霊碑の作者は山元正道。何かを耐えるように、じっと抱き合う母と子の姿が胸を打つ。
※ 事件の発生は2001年9月11日。慰霊碑は2005年に建てられました。
ニューヨーク市消防局から寄贈された「崩壊したワールドトレードセンターの鋼材」も展示されています。