青淵渋沢栄一の像
東京都千代田区大手町2-7-2 常盤橋公園
来年度(2024)から一万円札の肖像が渋沢栄一に代わる。初代紙幣頭(国立印刷局理事長に相当)を務め、第一国立銀行(現・みずほ銀行)を筆頭に多くの企業や団体の設立・経営に携わって「日本資本主義の父」とも言われる実業家だが、以前は偽造防止のために髭のある人物が採用されていたため選外となってきた。
技術が進歩し、今や女性の肖像も採用される時代になった。明治5年(1872)に紙幣頭に就任してから150年余、満を持しての登場というわけだ。
この銅像には、2006年に常盤橋を見に来た時に一度会っている。その時には興味がほかにあってスルーした。その後、紙幣に採用が決まり大河ドラマ(※)も始まった時に思い出して再訪しようと思ったのだが、今度はどこにあったか思い出せない。
今までに行ったことのある場所はぼんやりとでもイメージがあるものだが、よっぽど興味が無かったのだと苦笑いしたものだった。
それが今日、たまたま近くを通って見つけることができた。
「お久しぶりです」と挨拶したが、翁はそっぽを向いている。わしを忘れるとはふてえ野郎だ、と思っているのかもしれない。
※ 「青天を衝け」 2021。主演・渋沢栄一役は吉沢亮。