速達専用ポスト
東京都中央区日本橋2-3-21 / 3-4-10 ほか
速達郵便というのは郵便局の窓口に直接出しに行くものだと思っていた。出したその場で処理をして次の局に送ってくれるから、送り先に早く着くのだと思っていたのだ。
ところが最近のポストには「速達用」という投函口がある。ここに投函した郵便は、当然、集配時間まで先へは進まない。集配は普通郵便と一緒だから、配送処理も一緒で速達にならないのではないかと心配してしまうのだが、どこが特別なのだろうか。
昔の丸ポストは差し出し口が一つしかなかったから、はじめに書いたように速達は郵便局の窓口に出しに行った。速達需要の多いオフィス街では、窓口に行く手間を省くために別に速達専用の青いポストが設置されたところもあった。
現在は一つのポストで普通も速達も扱えるので不要なのだが、まだ残っているところがあるというので見に行ってきた。
右の写真は東京駅八重洲口の、大きなキリンがいるスターツ八重洲中央ビル前。左は、そこから北に入ったセブンイレブン日本橋2丁目店前にあった。このほかに日本橋や浅草など、東京には6基が残っているそうだ。
青ポストは古びていて、本当に機能しているのかどうか不安になる。多分ほとんどの人が赤ポストに投函するに違いない。
若い人に代を譲ったものの、居場所が無くて今日もお店に出ているご隠居さんみたいな佇まいがおかしかった。