富士山火山弾
東口本宮冨士浅間神社 / 御殿場駅富士山口広場
東口本宮冨士浅間神社(須走浅間神社)の参道に大きな火山弾が祀られていた。舟と亀のような形。縁起物なのかなと思ったが、説明を見ると大きい方は1トンもあるという。こんなものが空から降ってきたらたまったものではない。
御殿場の駅前にも火山弾が置かれていた。二つ並んでじゃれ合っているように見える。
いつの時代のことかはわからないが、御殿場周辺に大量の火山弾が降ったことがあったのだろう。大変な被害があっただろうと想像されるが、昔の人はそういうことが再び起きないようにと、火山弾を祀って祈りを捧げたのだ。
須走浅間神社の火山弾の後ろに立つ鳥居の扁額には「不二山」と書かれている。世界に二つとない美しく素晴らしい山という意味だが、ひとたび噴火をすれば大きな災いをもたらすかもしれない存在だということも忘れてはいけないのだと、石たちは教えてくれているのだろう。