2023年10月27日(金)

撚り糸発祥の地碑

神奈川県愛甲郡愛川町半原4433付近

発祥の地碑

子どもの頃、祖母によく縫い針に糸を通す手伝いをさせられた。細い繊維がばらけた糸の切れ端を舐めてまとめると簡単に針の穴を通るので、「おばあちゃんはこんなこともできないのか」と得意に思ったことを覚えている。

半原

蚕の繭からとった生糸などの繊維は、強度を増すために何本かを撚り合わせて糸に加工する。その工程を撚糸と言い、出来た糸が撚り糸だ。

宮ヶ瀬湖から下流側の中津川沿いにある半原地区は、撚り糸発祥の地を名乗っている。ここはかつて、全国のミシン糸の90%を生産する撚糸の町だった。中津川に架かる日向橋の近くには、道祖神などと並んで「撚り糸発祥の地」の碑が建っている。

国道412号を下っていくと、古刹・勝楽寺に行く道が分かれるところの近くに「糸の町半原」と書かれた大きなサインボードが立っていた。厚木方面から来る人に半原をアピールするために立てられたと思われるのだが、ここの住所は愛川町田代。半原との境から1kmほど離れている。

なんでかなぁ。

発祥の地碑