勝 楽 寺
神奈川県愛甲郡愛川町田代2061
半原から厚木方面へ下る国道412号(半原バイパス)から、「糸の町半原」と書かれたサインボードを目印に横道にそれ、橋本方面へ帰る県道54号に合流する手前に周辺の観光案内図があったので足を止めた。
その隣には「名刹 勝楽寺」と書かれた説明板が立っている。案内図にも大きく紹介されていて、愛川町を代表する名所のひとつであるらしい。
参道には嘉永4年(1851)建立という立派な山門が聳えていた。半原には古くから「半原宮大工」と呼ばれる宮大工集団がおり、この山門もその手になるものだ。彼らはその腕をみとめられて、江戸城の修復でも活躍したという。
奥に進むと、境内左手の鐘楼の奥に本堂とは別の小さなお堂があり、「田代半蔵坊大権現」と書かれた赤い幟がはためいていた。
お寺の前のバス停の名前は「半僧坊前」。勝楽寺本体よりも半蔵坊の方が有名?らしい。
半蔵坊は明治23年(1890)に静岡県の方広寺から勧請され、以来130年以上続けて開催されてきた春の大祭は毎年多くの人で賑わうのだそうだ。