小川郷駅
福島県いわき市小川町高萩小路尻27
道端にカエルがいた。
と言っても本物のカエルではない。地元の中学生が作ったモニュメントだ。郷土を代表する詩人・草野心平に因んで、彼の詩にたびたび登場するモリアオガエルをイメージしたのだそうだ。
周りを見渡してみると。雰囲気のある古い駅舎が見えた。写真に撮りたいのだが、駅前に並んだクルマが邪魔だ。
列車の本数がほとんど無くて利用者も少ないはずなのにはて?と思ったら、工事関係者だった。
大正4年(1915)に建設された駅舎が老朽化したため、建替える工事をしていたのだ。工事はまだ始まったばかりらしく、かろうじて残っていた姿を見ることができた。
古いまま上手にメンテして残したら観光資源になるだろうに、と思うのは通りすがりの旅人の勝手な意見。改札からホームまで行くために地下道を通らなければならない構造をバリアフリー化したり、近代的なシステムに対応するなど、時代の要請がいろいろあるのだろう。
モリアオガエルのモニュメントを作った子どもたちが大人になっても住みよい町であるように、寂しいけれど、駅も変わって行かなければならないのだな。