旧岡谷市役所庁舎
長野県岡谷市幸町8-1
岡谷市役所の隣に雰囲気のある洋館が建っている。昭和11年(1936)に旧平野村が岡谷市になった時に建てられた初代の市役所庁舎だ。
市制施行を祝して、製糸業で財を成した尾澤福太郎が建物を寄贈したという。世界恐慌で打撃を受けていた地元の産業を、今一度復興させたいという意気込みの表れだったのだろうか。
周辺には岡谷市民憲章制定50周年(2021)を記念したマンホールが設置されていた。わたしが見つけたのは、蚕糸博物館と諏訪湖の夕景をデザインしたもの。このほかにも諏訪盆地を覆う雲海越しの富士山など、全部で5種類があったようだ。
ちなみに現在公開中の映画「ゴジラ-1.0」(監督山崎貴)では、戦後の雰囲気を残す建物として旧岡谷市役所庁舎がロケ地に選ばれ、幾つかの重要なシーンが撮影されているそうだ。気になる〜。