2023年12月5日(火)

岡谷蚕糸博物館

長野県岡谷市郷田1-4-8

蚕糸博物館

明治から昭和の初めにかけて、生糸は日本の輸出産業の花形だった。一時はイタリア、中国を抜いて世界一位の輸出量を誇ったこともある。

繰糸機

製糸業と言うと世界遺産に認定された群馬の富岡製糸場が有名だが、岡谷も国内トップの生産量、輸出量を誇ったこともあり、「糸都岡谷」「SILK OKAYA」と称される製糸の町だった。

製糸に関する多くの機械開発が行われたことが、現在、諏訪地方で精密工業が盛んになったことにつながっているとも言われている。

絹の需要が減り、海外から安い生糸が輸入されるようにもなって、現在国内で生産される生糸は需要の1%にも満たないという。

日本では数少なくなった製糸工場の一つ、宮坂製糸所が岡谷蚕糸博物館に併設して公開されている。

機械式の自動繰糸はもちろん、昔ながらの人手による糸づくりも行われていて、体験学習もできる。養蚕農家についてはあちこちで見たことがあったけれど、製糸工場は初めてだったので興味深く、楽しく見学することができた。

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