見 附 島
石川県珠洲市宝立町鵜飼
北陸では「弁当忘れても傘忘れるな」と言われていると聞いた。雨が多いという意味ではなく、天気が変わりやすくいつ雨が降るかわからないので用心しろということなのだそうだ。
今回の旅行三日間の天気予報は雨。いわゆる日本海側気候で冬は雨・雪の日が続くのかと思ったら降ったりやんだりで、傘がさせないほどの土砂降りになったかと思うと真っ青な青空が見えたりと、目まぐるしく変わって驚いた。
見附島に着いた時はちょうど雨が上がったところで、空には大きな虹がかかっていた。
ここから3kmほど南の恋路海岸と見附島の間の海岸はえんむすびーちと呼ばれていて、恋人達の聖地とされている。見附島には「恋を見つける」とか、「島と浜をつなぐ道が縁結びに通じる」とかいう理由がありそうだが、恋路海岸の方には横恋慕されて命を落としたカップルの悲恋の伝説が伝わっている。
二人を結ぶ懸け橋に見える虹の向こうには暗雲が立ち込めている。大丈夫なのかな。ちょっと心配だ。