公園六区交番
東京都台東区浅草2-6-6
浅草寺西側の「六区」と呼ばれるエリアは、明治から昭和の中頃にかけて劇場や映画館が林立する一大歓楽街として栄え、多くの芸能人を輩出してきた。われわれの世代で知っている有名人にも欽ちゃん（萩本欽一）やビートたけしなど浅草出身者がいるけれど、現在は新宿や渋谷に賑わいの中心が移り往年の勢いはなくなってしまった。
とはいえ、最近はインバウンドの観光客たちが訪れるようになって、平日の今日でもそこそこ人は集まっているように見えた。
その六区の中ほど、奥山おまいりみちの奥山大木戸の脇に大正ロマンの時代を彷彿とさせるようなレトロな雰囲気の交番を見つけた。「浅草警察署公園六区交番」と正面に書いてある。六区の正式名称は「浅草公園六区」という。
六区が一番元気だった頃に思いを馳せ、またあの賑わいが戻ってきますようにと願う。そんな思いが込められたデザインなのだろう。警視庁のHPでは「大正ロマンを感じさせるアールデコ調の建築物」と紹介されていた。
設計はI.M.A.都市建築研究所（2013）。