立佞武多
(マンホール)青森県五所川原市上平井町97 立佞武多の館 駐車場入口
「ねぶた(ねぷた)」と聞いてわたしが思い浮かべるのは、青森ねぶた祭のきらびやかで勇壮な山車灯籠。睨みあう二人の武者(あるいは神々)の姿を模っていて、舞台を見るような横長のイメージがある。
ところが五所川原のねぷたは縦型で、ひとりの人物をデザインした人形灯籠だ。題材も武者や神・鬼に限らず、例えば令和元年のテーマはかぐや姫だった。
町の近代化や大火などによって一時期途絶えていた巨大ねぷたが復活したのは平成8年(1996)。立佞武多(たちねぷた)と命名され、平成10年から「五所川原立佞武多」まつりが毎年開催されている。
その復活第一回のまつりで披露された初代の立佞武多「親子の旅立ち」がデザインされたマンホールを、立佞武多を常設展示する立佞武多の館の近くで見つけた。市役所前にある猛々しい日本武尊の立佞武多像と比べると何ともほのぼのとした図柄だが、そんなバリエーションの多彩さがここのねぷたの特徴であるようだ。