2024年1月28日(日)

瑞 巌 寺

宮城県宮城郡松島町松島字町内91番地

洞窟群

松島が今のように観光地として全国に知られるようになったのは、松尾芭蕉が「おくのほそ道」で紹介してからだという。それ以前から松島は、「奥州の高野山」と呼ばれる霊場として信仰されてきた。

本堂

その中心となるのが瑞巌寺だ。境内の諸堂はもちろん、松島湾に浮かぶ五大堂や雄島の雲居国師坐禅堂などが人々の信仰を集めている。

9世紀初頭(平安時代)に開創された天台宗延福寺(後に臨済宗円福寺)は、奥州藤原氏など有力者の庇護を受け伊達政宗の時代に瑞巌寺に改称、その後伊達家の菩提寺となって発展してきた。本堂を飾る狩野派の絵師によるきらびやかな障壁画がすばらしい。

総門をくぐりまっすぐに延びる参道から外れて右側の山沿いの道を行くと、岩壁に五輪塔や供養塔が彫られその前に仏像などが並ぶ無数の洞窟が現れる。霊場としてここで多くの人々の供養が営まれていたことを改めて知らされる遺跡だ。

その奥には、SLの動輪を両側に従えた鐡道殉職者弔魂碑がそびえ立っていた。

(瑞巌寺の説明板) : 瑞巌寺洞窟群 | 庫裡

鐡道殉職者弔魂碑 | 五大堂と透かし橋