高尾梅の郷まちの広場
東京都八王子市裏高尾町915
前回ここを走った時はまだ圏央道ができる前だった。工事の差し止めを求めて裁判が起こされ、原告にムササビやオオタカの名があったことが話題になった。動物たちが「圏央道建設反対」「自然を守ろう」と訴える看板を見ながら走ったことを思い出す。
訴えは退けられ、圏央道は開通した。今日はじめて谷を跨ぐ巨大な道路橋を目の当たりにして、何とも言えない気持ちになった。
この件に限らず、わたしたちは何百年も昔から自然を自分たちに都合の良いように作り変えて生きてきた。それをいまさらとやかく言っても詮無い事とは思うけれど、それを無自覚のままでいてはいけないのだといつも思う。
道路橋の足元には公園が作られ、紅白の梅がきれいに花を咲かせていた。年配のハイカーたちが思い思いに弁当を使いながら観梅を楽しんでいる。最寄りの駅からのんびりと歩いてきた人たちだ。その頭上をたくさんの車が素通りしていく。
なんだか現代社会の縮図を見ているような気になった。