本田宗一郎ものづくり伝承館
静岡県浜松市天竜区二俣町二俣1112
本田技研工業(ホンダ)の創業者、本田宗一郎が浜松の出身だとは知らなかった。旧静岡県磐田郡光明村、現在の浜松市天竜区山東の地で生まれ育ったそうだ。
皇居での勲一等瑞宝章の親授式に「技術者の正装だから」という理由で真っ白な作業服で出席しようとしたというエピソードがあるほど、技術者であることに誇りを持っていた彼の思いを伝える「本田宗一郎ものづくり伝承館」に寄ってみた。
旧二俣町役場庁舎を改装して、1階がホンダの歴史や製品の展示室、2階がものづくりのワークショップなどを行うスペースになっている。
展示室に入ってまず目に飛び込んできたのは、国内外のレースで活躍したオートバイの名車たち。そうだ。シビックなどの乗用車やF1レース参戦などのイメージがあって忘れていたけれど、ホンダはバイクの会社だったっけ。
そしてその原点となるのがスーパーカブだ。
昭和33年(1958)誕生だからわたしと同い年。時代に合わせたモデルチェンジはあるものの、いまだに現役で活躍している姿を見るとわたしも頑張ろうという気持ちになる。「まだまだ若いもんには負けないぞ」などと偉そうなことを言うつもりはないけれど、邪魔にならない程度にぼちぼちと、でもいてくれてよかったと言われる存在でいたいものだね。